僕と君の数センチの距離に隠されたもの

14歳の綱吉たちが飛ばされた10年前を妄想してみた

本誌で10年後守護者の行方について触れたので連載中止

お題配布元:ontology

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01 禁じられた過去
ぼふん! 大きな音が鳴るとそこには現れる筈の姿はない。 それを確認して男は何事も無かったかのように歩き出す。 身長はさほど高くない、だが大人に似た色気を放ちそれとは別に近寄りがたい何かがある。 「次は
02 朝焼けへの咆哮
冬を感じさせる冷たい風が吹けば学ランが靡く。 先程まで早朝狩りと称して町内の不良全てを叩き終れば、太陽が眩しかった。 あの子が消えて3日が経った。 今の雲雀の脳内は、それだけ、だった。 1日目は「何か
03 明日を迎え入れる力を手に入れる
にっこり微笑みながら、家庭教師から生徒への精一杯の愛情を込めて名前を呼ぶ。 「なぁ、恭弥?」 呼ばれた本人は気安く下の名前と言わんばかりに不機嫌なまま。 現在午後2時、午前からほぼ張り付かれてお互いに
04 僕はそんな君の後姿を見つめているだけ
慌てた顔をするディーノたちを尻目に話は続く。 「笑えない冗談だね」 ぶすっとした表情は未来にいる恋人の雲雀恭弥と何も変わらない。 「会いに行ってもらえませんか?淋しがってると思うんです」 「あの子が戻
05 優しい刃
綱吉が雲雀を上手く修行に思考を向けさせてから5日以上経つ。 リボーンからの又聞きとはいえ報告を聞く限り、かなり順調らしい。 あれ以来、過去の雲雀とは接触していない。 (怒ってるだろうなぁ……) 実際に