貴方を守れるだけの強さが欲しい。

性描写あり

「過ぎて行くもの、消えて行くもの。」続き

『煙草はね、』
『綱吉とキスができないと思うと口寂しくてね』
『それともこれからはずっと君がキスしてくれるの』

酷く切なそうに微笑んだと思ったのは一瞬だけ。
それは自嘲的な笑いで、綱吉は理由もわからず涙が零れた。
「綱吉……」
10年前と同じ恋人に同じ名前を呼ばれ、身体を抱き寄せられても抵抗することはない。
お互いに心の底では今の状況と立場と気持ちは解かっているのだ。
だが、雲雀の本能は傍に存在いるるべきで、存在いなければならない人を求め続ける。
「んっ……」
深い接吻をした後に頬を伝う涙を舐める行為、それは10年前から何も変わっていない。
「ヒバリさん、オレ……」
囁く綱吉の言葉が雲雀には悲鳴に聞こえた。

大事な人を失くすとこんなに苦しいと亡くしてから気づいた
裏の世界に身を投じてから覚悟は既に出来ていたのに
まさか自分の恋人が あんなに強くて輝いていた君が
いま この時間 この世界 いないなんて信じられない

行為は止まることはない。
服に手を滑り込ませれば温かい体温が伝わり綱吉それが生きているのだと実感させる。
耳を厭らしい音を立てて舐めながら乳首を触れば、可愛らしく啼く。

「ぁ!ヒバリさん……」
愛撫と自分の声さえも、綱吉の羞恥心を膨らませるには充分過ぎた。
「綱吉かわいい」
綱吉の身体の至るところにキスを落とし、そして痕を残す。
「ふぁ……ぁ、ん……!」
声に煽られて雲雀はスボンと下着を一気に脱がすとまだ未成熟のものが仰いでいた。

「ヒバリさん……見ないでください……」
「今までも数え切れないほど見てると思うけど?」
優しく咥えれば
「んん!ああ……!!」
綱吉はビクリと跳ねて身体を震わせる。
舌を使ってもっと刺激を加えれば、性行為特有の音が辺りには響く。
唯一幸いなのが日本庭園の流水が鼓動と興奮を抑えてくれそうな気がすることだけ。
「あ……はぁ……ヒバりさん……!もう、やめ……」
10年前の雲雀も慣れた手付きだったが、この雲雀は綱吉の思った以上に身体を自分を知り尽くしていた。
止めてほしいという言葉への声での返答はない。
代わりに性器を激しく攻められ、今にも達してしまいそうなことが答えだった。
「やぁ……ん!!」
放たれた精液を雲雀は躊躇わず喉へ通す。
唇から少しだけ垂れた白い液体を見て綱吉は思わず顔を隠すしか出来なかった。

お題配布元:Collect

この作品は18歳以上推奨の小説です。

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性的同意が必要という事実
現実世界とフィクションは違う

上記を理解している方のみ、自己責任で閲覧をお願い致します。