I just love to kiss on your rosy cheek キミの赤く染まった頬にキスをするのがスキ

「綱吉」
「ヒバリさん??」
甘い声で呼びながら、身体を引き寄せて頬にキスを送る。
目を大きく見開いて驚きながら綱吉はキスされた側の頬を手で押さえた。
が、その反対側の頬にキスを送れば顔を真っ赤にしながら毎回ギュッと目を瞑る。
「ヒ、ヒバリさん、からかうのやめてくださいよ!」
「ふーん……頬にキスされるのは嫌ってこと?」
ツン、と弾力のある頬を突けば相手はまだ言い足りない様子だ。
次の言葉も用意していたのに残念と内心で雲雀が思ったことを綱吉は知らない。

「わかりました!どこにキスしてもいいですよ!」
それは綱吉の精一杯の強がりだ。
「ワオ!随分と挑発的だね?」
逃さないとばかりに雲雀が覆いかぶされば潤んだ瞳が見上げてきて胸がトクンと鳴った。
フレンチキスを頬に送り、次に呼吸するタイミングで自分の唇と相手の唇を深く重ねる。
「……む、ふぅ……」
ギブアップと言わんばかりに腕の中の小動物は胸を叩くが雲雀にとってはそのつもりは更々無い。
「息上がってるけど?」
離してからすぐに嬉しそうに微笑むと綱吉は
「はぁ……」
と一つ大きく息を吐いた。
それは長いキスの後での呼吸を整える為だが他の意味もあったのかもしれない。
だが雲雀は実際にそれぐらいに嬉しいのだ。
本人公認でからかうことが出来ることなど、これ以上面白いことなどない!
墓穴を掘ったのを面白おかしく利用させてもらうことにしよう。

首筋にそっと息を吹きかけてから口付ければ驚いたように雲雀の学ランを握った。
それに気づいて優しく包みこむように手を握れば、手の上と腕の首とキスを落とした。
「ヒバリさん……ってなにしてるんですかーー!!」
強張りながら綱吉は持てる限りの力で雲雀の体を押し返す。
「何って外してたんだけど?」
「ネクタイを外す理由が何処にあるんですか!」
既に緩められ締めてある原型は無く意味を成していない。
「綱吉がどこにキスしてもいいって言ったからしようと思ったんだけど」
ネクタイと胸元を押さえながら
「やっぱり駄目です!」
といえば、雲雀は再び頬へキスをする。
「やっぱり僕はここが一番好きだね、キスするの」